実在したスサノオの足跡
スサノオの概略
クシナダとの関わり
 
スサノオは農耕の始祖
スサノオと古代出雲の書庫
 
豊かさの礎は自然の恵み
頑張る農家の皆さん
頑張る漁師の皆さん
 

スサノオの人柄

 
スサノオとはどんな人物だったのでしょう?

二千年程昔の日本に実在した人物であることは確かです。

本名は「布都斯」、朝鮮半島から渡来した一族の末裔

とはいえ、元をただせば朝鮮族ではなくルーツはモンゴル系です。そもそも、弥生人は総じてこの系統ではないでしょうか。

 性格はと言えば、絵に描いたような勇猛果敢なというより比較的温厚で優しい人だった。
人の心を慮ることが出来る懐が深く広い人です。決して戦闘的な性格ではなかった。
 けれど、臆病者ではない。
やる時はやるといったタイプですが、自分の為に事を為すということはしなかった。
つまり、単に愛するクシナダを救い出す為だけにヤマタノオロチと戦ったのではないのです。

 ヤマタノオロチの脅威から人々を解放することが彼の戦いの大儀であり目的だったのです。
勿論、クシナダの存在は重要なファクターであり、戦いの引き金になったのは間違いない事実ではありますが。
 そもそも、一人の女性のためだけに命がけで大勢の人々が協力するというのは考えにくい。
そうでなければスサノオが立ち上る前に皆してヤマタノオロチを倒していたことでしょうから。
 

スサノオに権力欲はあったのか?

 全くないといえば嘘になるでしょうが、その後の歴史に登場する権力者に比べれば無いに等しかった。
けれど、本人の意志に関わらず壮大な権力を持つに至ったのです。それは何ゆえ?

 そのわけは、彼が自分の運命というか宿命に忠実に生きたから。つまり、自分に課せられた役割を認識し淡々と実行していっただけ。
殆ど「無」の境地で物事に対処できる人だったのです。これは彼が持って生まれた最大の才能であり[力」なのです。

 大概の人間は「無」の境地どころか「空」に行き着くにも相当な訓練というか修行を重ねなければなりません。
生涯を通して「空」に至ることが出来れば上出来でしょう。ところがスサノオは先天的と言っていいほど「無」に至っていた。
この点が[神」として崇められる所以なのかもしれません。その意味ではスサノオ亡き後の数百年間、大和朝廷が彼の威光を背景にした出雲の存在に悩まされ、何とかして歴史から抹殺しようとしたのも肯けます。
 

スサノオの強さの秘密

 そもそもスサノオは戦上手だったかと言えば、そうでもなかった。逆説的に言えば、無意味な戦いはしなかった点では上手かったといえるかも知れません。
どちらかと言えば武将というより指導者というイメージの方が彼には相応しいでしょう。
そして彼は「シャーマン」というもうひとつの顔を持っていた。
出雲の勢力を広げるプロセスで、戦いよりむしろ呪術的な「力」を活用していたようです。
彼は常に「風」と共にあり、そして[風」を味方にしていたのです。平たく言えば「天」の後ろ盾があったということなのですが。
そしてその[力」は相手を威圧するためではなく、人々の生活のために使われることが多かった。なので、武力を使わずとも勢力の拡大が比較的容易に出来たということです。

 物理的な「力」として挙げられるのは出雲地方の「蹉跌」でしょうね。その鉄を武力としてではなく、政治的に上手く利用したのでしょう。そういう点では彼は有能な政治家であり経済人でもあったと言えるでしょう。

 
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